外来化学療法室のご案内
当院では、外来通院でがん薬物療法を受けておられる患者さんに対して、薬剤投与と療養の支援を行っています。治療内容によっては長時間ベッドに拘束されてしまうことから、できるだけ快適な環境を整え、患者さんの負担・苦痛を和らげられるよう努めています。
当院の外来化学療法室は、電動リクライニングチェア4床が整備されています。治療時には、リクライニングチェアに備え付けられているテレビ(無料)を見たり、読書をしたりすることができます。また、小規模の運営でスタッフとの距離が近いため、何でもお気軽にご相談していただくことができます。
治療実績
従来はがん薬物療法を入院して治療を受けられることが多かったですが、患者さんの日常生活の一部にがん薬物療法が組み込まれるという考えから、最近は外来通院で治療を行うことが主体となってきており、当院においても、外来通院でがん薬物療法を受けられる患者さんの数は年々増加傾向にあります。
治療の流れ(午前中に治療を実施する場合)
検査、診察、がん薬物療法を外来化学療法室で完結させることで、待ち時間を短縮し、スムーズに治療を受けていただくことができます。
スタッフより
当院では、医師、がん薬物治療について専門的な研修を受けた薬剤師、看護師等が関わって、外来化学療法室を運営しています。日々の診療の中で、がん患者さんの治療成績の向上と有害事象の軽減に寄与できるよう努めて参ります。
▶ 構成メンバー:医師、薬剤師、看護師、管理栄養士
- 医師より
外来化学療法室は、通院で化学療法や生物学的製剤の治療を行う治療室です。
近年、様々な薬物療法や制吐剤などの副作用対策が進歩してきたことにより、外来での化学療法が普及してきました。
当院においても、従来は各科の外来で化学療法を施行していましたが、令和4年9月に化学療法室を開設したことで、一般診療の患者さんとは独立して、よりプライバシーに配慮し、リラックスできる環境で治療に専念していただけます。
患者さんが安心して、信頼できる医療を受けられるように、多職種間の連携を緊密にとりながら、更なる発展と充実を目指して努力して参ります。
- 看護師より
患者さんが自分らしい生活を送りながら、化学療法を受けていただけるよう、患者さんお一人お一人に合った看護の提供を目指しています。
安全かつ安心して治療を受けていただけるよう、医師、薬剤師、管理栄養士など多職種と連携しながらサポートいたします。
治療を続ける中で、副作用をはじめとする身体のつらさだけでなく、生活やお仕事で気になること、気持ちがつらいと感じることがありましたら、遠慮なくお声掛けください。
- 薬剤師より
薬剤科ではがん薬物療法の内容を確認し、安心安全に治療を行えるように医師、看護師、管理栄養士等と一緒に支援しています。また、患者さんやご家族にお薬の効果、スケジュール、副作用等について説明を行っています。さらに治療を継続して行うために副作用のモニタリングを行い、適切な予防や対応が出来るように努めております。治療で気になることや体調の変化、その他お困りごと等がありましたらお気軽にご相談ください。
- 管理栄養士より
体重減少や栄養状態の低下は患者さんの生活の質を低下させるだけでなく、化学療法の継続性を悪化させることに繋がります。そのため治療早期から管理栄養士が介入することで、患者さんの栄養状態の改善や維持のため介入を行っています。食事に関して不安なことや、お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。