病院概要

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病院長挨拶

舟入を“つなぐ”医療の拠点に!


病院長  髙蓋 寿朗

 

 舟入市民病院は、130年前の開設以来、それぞれの時代の広島市民が求める医療を提供するための施設でありつづけたい、という信念のもと機能してきました。

 そして今、「人口減少とともに、85歳以上の高齢者の数がピークを迎える今後、約20年の期間に当院に求められる医療は何か?」を考え、たどりついた構想が「舟入のこの場所を“つなぐ”医療の拠点にしよう!」です。

 

 医療の多様化と高度化に加えて、社会の高齢化が進むと、さまざまな医療機関が連携して1人の患者さんを診療するという体制が、これまで以上に必要となってきます。具体的には、以下のような課題に取り組まなければなりません。

 1. 高度な医療が必要な患者さんを、「高度急性期病院(大学病院、大規模総合病院など)」で治療した後、ポストアキュー  ト症例と呼ばれる状態となったら、すみやかに亜急性期あるいは回復期を担当する病院での診療につなぐ。

   2. 亜急性期から回復期をすぎても継続的な医療の介入が必要な患者さんを、療養期の診療を実施する病院、施設につなぐ。

   3. 療養型医療機関あるいは在宅において療養中に状態悪化した症例のうち、比較的軽症例(サブアキュート症例)の迅速な受け入れを実施して、適切な医療機関につなぐ。

 広島市の医療圏においては、「高度急性期病院」「療養型医療機関」「医師会を中心とした在宅診療体制」は比較的充実していると思います。今後、重要となってくるのは、これらの多様な医療機関を“つなぐ”という、連携の拠点としての機能ですが、実際には、医療機能再編の結果、この機能を担う病院が不足する可能性があることが危惧されています。

 舟入市民病院は、その立地条件に加えて、規模と機能を考慮すると、この“つなぐ”医療の拠点にふさわしいのではないかと考えています。この構想の実現のために何が必要か、市民のみなさまの声をふまえて、広島市立病院機構、他の医療機関、さらには行政とも議論を重ねて、実際の取り組みを開始したいと考えています。

 これからも、当院は「舟入市民病院があってよかった」と言っていただける病院でありつづけたい、と思っています。

 

2025年(令和7年)9月
広島市立舟入市民病院 病院長  髙蓋 寿朗

<病院長挨拶 過去分>

病院長挨拶 2025年7月

病院長挨拶 2024年9月

病院長挨拶 2023年1月

病院長挨拶 2019年4月

 

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