タイヤの弱くなった部分から、内部のチューブが突き出てくるのに似ています。
「(そけい・腹壁)ヘルニア」(脱腸)は、本来ならお腹の中にあるはずの小腸などが、
ももの付け根の筋 膜から皮膚の下に出て膨らむ 病気です。
患者さんは乳幼児から高齢の方まで幅広く分布しますが、特にももの付け根の筋膜が弱くなる40歳以上の男性に多い傾向があります。
立った時やお腹に力を入れた時に、ももの付け根の皮膚の下にやわら かい腫れができます。普通は指で押さえると引っ込みます。
急に硬くなり引っ込まなくなることもあり、カントンといいます。
急いで手術しないと重篤な状態となることもあります(嵌頓・壊死)。同じ部分にできる他の病気との鑑別も必要です。
成人のヘルニアは自然には治りません。生活するうえで不自由な場合は手術が必要です。
手術の場合、成人では1泊から4泊くらいの入院が必要です。
手術方法にはいろいろあります。
ひとつは、自分の組織だけで修復する方法(組織修復法)です。
もうひとつは、補強材を使って修復する方法(メッシュによる修復法)があります。
詳しくは専門医にご相談ください。
当院では、中四国では初めての「そけい・腹壁ヘルニアセンタ」ーを設けております。
>>そけい・腹壁ヘルニアセンターのご利用についてくわしくはこちらをご覧ください。
腹腔鏡下メッシュ修復法
メッシュ修復法
個人差はありますが、通常1週間から2週間が目安になります。
日常生活(散歩、軽い運動、庭いじり)や机に座ってする事務などは患者さんの判断で再開します。
術後3~4週間を過ぎれば、ゴルフなどそれほど激しくない運動であれば再開することができます。手術の翌日にはシャワーを浴びることができます。
詳しくは専門医にお尋ねください。
皆様に負担のかからない短期の入院治療を行っています。
もっとも重要なことは手術の安全性,確実性,治療中の安心です。
成人では1泊から4泊程度の入院です。
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