坐薬って何ですか。
坐薬とは、肛門から挿入して使用するお薬のことです。熱さましだけでなく、吐き気止め、ひきつけ止め(予防)、痛み止めなど、坐薬にも種類がいろいろあります。
どのような作用の坐薬なのか、よく確認して使用するようにしましょう。
坐薬の使い方は?
肛門に挿入します。飲まないように注意して下さい。
プラスチックやアルミの包装から中身を取り出し、とがった方から肛門に入れ、ティッシュ等で数秒押さえておきましょう。入れにくい場合はとがった方を水でぬらすか少し手で暖めてから挿入してください。できるだけ、排便(はいべん)後に使用するようにしましょう。
坐薬を1/2個、2/3個など使うように言われましたが、どのようにするのですか。
小児の場合は1個全てを使用せず、一部だけを切り取って使う場合があります。
1/2個、2/3個を使用する場合は、清潔なハサミやカッターで切り取り、とがったところを手で暖めて丸みをもたせてから使用してください。切り取った残りは捨ててください。
1/2個の場合 2/3個の場合
坐薬の保存方法を教えてください。
坐薬は冷蔵庫で保存し、一度溶けてしまったものは使用しないでください。
間隔はどのくらいあけたらいですか?
熱さまし、吐き気止めの場合は、6時間以上あけて下さい。ひきつけ予防の場合は8~10時間あけて下さい。ただし医師の指示が別にある場合はそちらに従ってください。
坐薬を2種類以上使う時は?
2種類以上の作用の異なる坐薬を使用する場合は最低20分以上間隔をあけてください。
頓服薬ってどういうものですか
頓服薬とは、症状がある時にだけ、食事等に関係なく服用するお薬です。
頓服薬の間隔はどのくらいあけたらいいですか?
同じお薬、または同じ作用のお薬の場合は6時間以上あけてください。
ただし、医師の指示が別にある場合はそちらに従ってください。
熱さましと痛み止めは作用が重なりますので、特に医師の指示がない場合は6時間以上あけてください。
赤ちゃんにはどうやって飲ませたらいいの?
一口(ひとくち)程度(約10cc )の湯冷まし(ゆざまし)に溶いてスプーンで口に入れます。
その他、お薬を湯冷ましで湿らせて硬めに練り、清潔な指で赤ちゃんの頬の内側につけた後、湯冷ましを飲ませる方法もあります。
ミルクにとかして飲ませてもいいですか。
ミルクが嫌いになり、飲まなくなってしまう場合があるのでさけた方がよいでしょう。
また、お薬によっては、ミルクに混ぜてはいけないものもあります。
味をいやがり、飲まなくなりました。どうしたらよいでしょうか。
いろんな方法があります。一口分(ひとくちぶん)の砂糖水に混ぜてみてください。
小学生ぐらいであれば、オブラートを使うのもよいでしょう。乳製品や酸性のジュース、ミネラルが含まれているものと混ぜてはいけないお薬もありますので、薬剤師に相談されるのもよいでしょう。
また、お薬をとかして飲むときは必ず1回分だけ溶かすようにしましょう。
とかしたものをそのままにしていると、味がわるくなったり、効き目に影響が出る場合があります。
オブラートでのませたいのですが、どのように使いますか。
オブラートは町の薬屋さんで売っているのを使います。
小皿に水を入れ、オブラートを浮かべ、こな薬をそっとのせます。爪楊枝(つまようじ)を使ってお薬をオブラートでつつみ、水も一緒に飲みます。
袋状のオブラートも市販されています。この場合は薬を入れたオブラートの口をねじって飲みやすい形にし、コップに入れた水にひたしてから水とともに飲むと良いでしょう。
★小さいお子さんの場合や、お薬の量が多い時は、のどにつまることも考えられますので無理はしないようにしましょう。
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